文系出身SEのくねくね道

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社会で突きつけられる「男女差」の意識

「男女差」を意識しなかった学生時代

システムエンジニアはまだまだ男性の方が多いため、女性のシステムエンジニアは必然的に男性に囲まれて仕事をすることになります。

女性よりも男性の人数が多い職場の場合に共通するのですが、私は入社してある状況に驚いたことがあります。

それは、「仕事において女性として意識される」ということです。

そもそも入社するまで、つまり長い学生生活の中で、男性と女性に差があること、違いがあること(ここからは「男女差」とします)を強く意識する瞬間というのはそれほど多くなかったのではないでしょうか。

もちろん、恋愛だとか、体育で力の差があるだとか、そういう瞬間では男女差というものは意識されます。

しかし学生の本分と言えば勉強であり、その勉強の際に男女差を強く意識することはあまりありません。

他にも、文化祭や合唱コンクールなどのイベント・行事では、「男なんだから」「女なんだから」といったことはなく、みんなで力を合わせて乗り越えていこうと頑張ります。

男性だろうが女性だろうが関係なく、お互いを高め合おうという意識をみんな持っているのです。


入社した途端に突きつけられる「男女差」の意識

ところが、そんな対等な関係への意識は入社した途端に一気に崩れます。

男性側から「男女差」の意識を突きつけられるのです。

同期と一緒に研修を受けると、“女性“扱いを受けます。こちらは相手が男性女性関係なく接しているのに、男性の同期は“女の子だもんね“という謎の雰囲気を醸し出してきます。

上司には“女の子なんだから早く帰りな“と言われることさえあります。
確かに女性は夜道が危ないです。でもそれで残業が免除されるのはなんだか納得いきません。それに、男性だって早く帰るべきなのです。


そして物事をハッキリ言う女性、仕事が出来る女性には、「女なのに」「女のくせに」というフレーズを必ず頭に付けてきます。

ハッキリ言う男性は尊敬されても、女性は敬遠されます。男性から距離を置かれるのです。

今でも飲み会に行けば、必ず女性がお酒をつがなければならない場合があるとも聞きます。

びっくりするくらい、仕事では“女性“でいなければならないんです。


もちろん男性の全てが「男女差」の意識を持っているとは言いません。
しかし、システムエンジニアのように男性の多い職場では今でもそのような「男女差」意識を持っている人はいます。

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「男女差」意識が強い中で働くには

女性だって、入社したからには仕事を頑張ろうというつもりで入社しています。

必ずしも女性全員がバリバリ働きたいわけではありません。しかし仕事を頑張りたいと思っている女性にとって、不平等とも感じられる「男女差」は、仕事への意欲を妨げます。

女性だから仕事を任せてもらえない、同僚の風当たりが冷たい、別に同僚と戦いたい訳じゃないのに、とどんどんネガティブな思考へ進んでしまいます。

特にシステムエンジニアのように男性が多い職業は、滅多にいない女性システムエンジニアと言うこともあって、仕事仲間というより女の子扱いされることも多いです。

ちやほやされて楽しいこともあるでしょうが、仕事仲間として肩を並べられないことで寂しく辛く感じることもあります。


しかし、相手の「男女差」意識は簡単には変えられません。
そういう場合はどうするのか。

あえて“女性“を活かすしかありません。

“女性として応援してもらう/サポートしてもらう“ようにするのが一番良いと私は思っています。

男性と同じ土俵に立とうとするから、冷たくされたり「女のくせに」と言われたりします。
“男性のあなたとは立場が違うんですよ“と言う態度をあえてとります。

もし自分が一番年下なら、妹キャラのように振る舞って先輩から“応援“してもらいます。
“一生懸命頑張ってて可愛いやつだ。こいつは何とか成長させてやりたいな。“と思ってもらうのです。

もし部下の方が多いなら、ちょっと抜けてる姉御キャラくらいがいいと思っています。
“基本的には完璧な先輩だけど、たまにおっちょこちょいで抜けているところがあるよな。抜けてるところは俺がカバーしよう。“と思ってもらうのです。


男性は自分が頼られたいと思っていますから、自分に入り込む隙があれば、敵認識されずに、良好に仕事が出来るでしょう。




と、ここまでは建前で・・・
本音を言うと、こんなことを考えなきゃいけないこと自体がバカバカしいと思っています。
わざわざそこまで立場を考えて仕事しないと良好な関係が築けないというのは、なんとつまらないことか、というのが個人的な意見ではありますね。

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