【書評】「AI(人工知能)まるわかり」は初心者でも読みやすい
AIを勉強してみようか
ITに興味がないのにSEを6年続けています。
最近ようやくAIに関して勉強してみようかという気持ちになりました。(遅すぎる・・・)
私のチームでもAIの話は出たりするので、今後に備えて知識の基礎固めをしたいところ。
ネットで情報収集するのもいいんでしょうが、基礎固めならやっぱり本ですよね。
ということで、本屋に行って棚を確認。
IT系の本は、最新であればあるほど良いと思うので、今年の3月に出版されたばかりで、評価も高かった本を買いました。(しかも新書でまぁまぁ薄くて読みやすそうという理由もあり・・・)
AI(人工知能)まるわかり
購入した本はこちら。
ハードカバーじゃなくて新書なので、手軽に読めます。
内容は、簡単にまとめると以下の通りです。
・AIの基礎知識について
・AIを導入して上手くいってる業界の事例
・AIが浸透したらどうなるかの話
恥ずかしながら、AIについてぼんやりとしたイメージしかなかったので、この本を読んでクリアになってきました。
基礎の部分では歴史を交えて説明されており、私の中で疑問だったことが解消されたりしました。
AIの考え方自体は昔からあったんですね。
何よりびっくりしたのが、AIの考え方に心理学者がたくさん関わっていること!
私は心理学科出身なので、まさかこんなところで再び出会うとは思ってなかったので嬉しい。
確かに私が心理学を学んでいるときも、脳や体の仕組みみたいなものを学んだりしたので、AIに出てきても不思議じゃないですね。知能の話ですもんね。
そして、業界の事例については純粋に読んでて楽しかったです。
知らないことも結構ありまして、ハウステンボスが経営してるほぼ無人の「変なホテル」というホテルは本書で初めて知りました。もしや有名?
自分が想像していたよりかは色んなところでAIが使われているんだなぁと。
事例説明において本書で良いなと思ったのが、AIの効果が期待できる業界とそうでない業界が検討されており、AIの効果が期待できる業界の事例を説明していたことです。
ただやみくもに事例を挙げていない、AIの効果を理解した上で説明されているところが個人的には良かったです。
そして一時問題になった、AIが浸透することによる「将来今の仕事が半分なくなる」という話についても触れています。
この部分についても、読んでみると納得の内容が多かったです。
AIが浸透したら・・・といっても、AIの導入は高額なので、導入出来る企業と出来ない企業があるので、一概に今の仕事がAIに置き換わると言い切れない、とかね。
でも昔は携帯電話だってものすごく高かったのに今は誰でも買えるから、AIもどうなるか分かんないですけどね。
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AIに対して抵抗が減り、自分の仕事でも取り入れる努力をしていこうかしらなんて思いました。
ただ、個人的に辛いなぁと思っているのが、単純作業はAIが行うので、その余った時間を価値創造に回せるのがAIの良いところだ、という内容です。
これは本書だけでなく他でも言われているし、AIに限ったことでもないですよね。
でもなー、クリエイティブなことは苦手だけど、単純作業は得意だし好きだって言う人は仕事がなくなるんだろうかと思ったりするわけですよ。
クリエイティブな仕事を人間が、とよく言ったりするけど、そんなにみんなクリエイティブできないと思うんだけどな・・・
この本買って良かった!
以上、本書の感想なんかをちょこちょこ書きましたが、個人的にはこの本買って良かったです、色々考えさせられますね。勉強になりました。
で、この本を読んで特に思ったのが「SEになって良かった」でした。
IT系の知識って、昔ならITの仕事している人しかしらなくて良かったと思うんですよ。
でも今は違う。事例にもある通り、様々な業界でAIを取り入れているから、どんな業界でもIT知識を身につけておく必要があるんですよね。AIに限らずシステムに触れる機会が増えましたからね。
私、SEじゃなかったら、多分ITの勉強しなかったです。そして、周りから置いてけぼりくらってましたね。
どの仕事をしてもITの知識は今後必要なんだろうなぁと思うと、SEになって強制的に勉強してて良かったなって思いました。
本書は初心者でも読みやすいと思うので、AIがよく分からない人にもおすすめです!